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アリスは憂鬱な夢を視る

迷い込んだ少年少女が少しでも過ごしやすくなるように

■ ヘリオス  ■



■ ヘリオス   ■



 

名前/ヘリオス
年齢/12歳
性別/男

性格/未だ少年の身でありながら凛とした面構えと堂々たる振る舞い。その上心優しく思い遣りに溢れる一見非の打ち所の無い人間であるが、誇りと自信の鎧を身に纏うことで心の中に飼うコンプレックスをひた隠しにしている。加えて"強さ"に焦がれ、何物をも恐れぬ立派な男になりたいと日々己を奮い立たせるが、年相応に臆病で気力も体力も未熟。寧ろ理想と現実との差を無視し、時に身に余る困難に立ち向かう無鉄砲さが己を危険に晒している事に気が付いていない。

容姿/髪の毛の一本一本が太く確りとした、外側に跳ねる癖毛を後ろ髪の毛先が肩甲骨へ触れる程度の位置まで伸ばしている。前髪と顔回りの毛には内側向きの癖があり、前髪はセンターパート。毛色は赤みの強いオレンジ色。大きくエネルギッシュな吊り目、瞳にはちかちかと爆ぜる炎を思わせるような黄色に近いオレンジ色を宿す。太く凛々しい眉と長い睫毛が印象的で、気の強さが表情からも見て取れる。背丈は156cmほど、体つきは未だ子供の未熟さを残しているものの長身の血を引いていることもありぐんぐん伸びていきそうな様子。褐色肌。全体的に古代ギリシャ風の装いで、ゆったりと手触りの良い白いトーガ姿に編み上げた黒革のサンダルを履いている。両手首には金色の腕輪、細やかな装飾に黒曜石が嵌め込まれたもの。

備考/とある古代帝国の王子。『太陽の王』と呼ばれ国民から深く慕われた父と、一般市民の出だが美しく気立ての良かった母の元に生まれた。突如として見舞われた原因不明の火災で両親を失ったのが4年前、王として国を率いるには余りに幼かった為に、王の座を空位としたまま国の実権を摂政へ委ねることとなる。少しでも早く王位継承者としての務めを果たしたい一心でがむしゃらに己を鍛える日々の最中、12歳を迎えた頃、父とその妾との間に生まれた3つ年下の弟が居ると言う事が発覚。生まれもっての才に恵まれた天才肌の父と異なり、あらゆる能力が平凡だが父の期待を裏切る訳にはいかぬと懸命に能力を伸ばそうとする努力の天才タイプである自身と違い、腹違いの弟は父と同じく生まれながらにしてあらゆる才に恵まれていた。国の実権を王位継承者である自身が執ることの出来ない現状である事に加え、弟がえらく摂政に気に入られたと言うこともあり、予期せず王の座を争わなければならない展開を迎えたのであった。故に、"努力では超えられない才"と"自分よりも優秀な弟"が強いコンプレックスとなっている。両親を失ったショックも跳ね除けてひたすら前を向く日々がこの辺りで崩壊を始め、精神的な不調からこっそりと幼い頃より世話になっていた老医師に診てもらって(現代で言う所のカウンセリング程度のものであるが)いたようである。
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